仕事選びは、人生に大きな影響を与える大問題だ。
しかも、リクルートスーツに身を固め電車を乗り継いで時間に遅れないように会社訪問をしたり、誤字脱字がないように細心の注意をもって履歴書を書き上げ、封筒に宛名書きをしてポストに入れるという行動には、多大なエネルギーを要するものだ。
また自分のキャリアプランやライフスタイル・性格・能力を考えた上で、多くのピックアップした企業を様々な角度から比較検討し、考えあぐねた上での行動となるわけだから、仕事選びというのは大変な精神的労作業なのである。
つまり、求人広告は、「ちょっと良さそうだから試しに買ってみよう」という商品広告や、「いい感じの企業ね」という企業広告の反応に必要とされるパワーとは比較にならないくらい強力な引力が必要な世界なのだ。
また求人広告は、目にふれたが応募しない多くの人々にとっては、好悪の印象を伴う企業広告として記憶されるものである。
また人々の応募の背景には、企業観や、企業イメージ・商品イメージも大きく関係している。
求人広告は、企業の社外・社内への広報活動・広告宣伝活動と時にオーバーラップし、関係する重要なポジションを持っている。
求人広告について注目すべきことは、その効果が如実にあらわれるということ。
媒体が受け手の手に渡ったその時から電話での問合せや履歴書送付などといった反応が、具体的実数となってあらわれてくる。
商品広告や企業広告は、一つの広告で何人の人が何個の商品を買ったか、また良いイメージを持ったか等、その実数をつかむことは、ほとんど不可能である。
マーケツティングリサーチが発達する所以もここにある。
一方の求人広告の場合は毎回、広告効果の実数データが出るわけで、広告掲載のたびごとに反応リサーチを行っているようなものである。
このことは広告主にとって求人広告は、自社の企業イメージ・働く場としてのイメージを把握する上での絶好の機会ともいえるだろう。
また仕事選びという精神的労作業中のデリケートな感性を持つ求職者に対して、企業からのメッセージ。
についての反応を見ながらコミュニケーション表現に磨きをかけることのできる格好の機会ともなるのだ。
情報化時代が進めば進むほど、送られるメッセージの内容・表現が重要になってくる。
人・地球にやさしい企業か否かが問われる今、企業が世の中の人にどういうメッセージを送っていくべきかのヒントが求人広告にはあるのだ。
本当の豊かさを探す時代の鍵は「働」本当の豊かさには良い仕事が不可欠。
日本はバブル崩壊後、複合不況といわれる景気停滞期に入り、各企業で真剣なリストラが進められることになった。
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